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限界日誌

今日も一日限界生活

限界迷的霞ヶ関奇行

防衛省シンポジウムなるオタクか役人か防衛産業関係者が専門家や防衛官僚の話を聞く市ヶ谷の奇祭が開催されたので会場の霞ヶ関まで行ってきた。

さて、『ろりめし』という漫画がある。

ろりめし (SPコミックス LEED CAFE COMICS)

ろりめし (SPコミックス LEED CAFE COMICS)

 

 霞ヶ関付近の小学校に通う小学生が毎日のように外食する様を描いたグルメ漫画だ。当然オタクなので買った。霞ヶ関付近ということもあってか1話目には農水省の食堂(昼間のみ民間人にも開放)が取り上げられ、すぐに影響されるオタクなのでついでに聖地巡礼をしようと目論んだ。

しかしながら当日、出かけるのが億劫になった上にいざ出かけようと思ったら磨いていた革靴の靴紐探しで時間を取られ、食堂の営業時間(14時30分)に間に合わず、仕方なく併殺されている蕎麦屋(こちらは15時まで)に行こうとしたところ、なんと売り切れていた。官庁内の蕎麦屋って売り切れあるのか。

しかし、どうやら夕方にも営業しているらしいので、第三の目的であった外交史料館訪問を行うべく神谷町まで移動。外交史料館では大体の史料に事前の利用申請(特定歴史公文書であっても公開実績がない場合、事前に申請して審査を受けることが要求される)が必要なため、閲覧できた史料は数少なかったが、西独の軍事に関する記録が1巻だけ閲覧可能なのでそれをひたすら読んでいた。

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甲斐文比古駐独大使が外務大臣に送った報告。連邦軍大学(Universität der Bundeswehr)の創設に関するもの。

とまぁこんな感じで色々と見たのちまた霞ヶ関に移動、リベンジを果たそうとした。

ところで聡明な読者ならお気づきかもしれないが、上記の通り農水省の食堂開放は「昼間のみ」だ。そのことを忘れ農水省北別館に立ち入ろうとした私はゲート前で守衛に声をかけられあえなく玉砕、ここに聖地巡礼チャレンジは終わりを告げた。次行くときは時間にゆとりを持って行こう。

というわけで色々やっていたら入場開始時刻の17時半になったので反原発デモが行われている中経産省の守衛に道を聞きつつ会場のイイノホールまで移動。途中コンビニで軽食を摂って入場した。

そして18時半に防衛省シンポジウムが開始。今回のテーマは「今後の日米同盟の方向性」で、日本周辺の安全保障情勢の変化、トランプ政権下で将来日米同盟はどのように進化していくかについて防衛政策局長及び有識者による貴重な話を伺えた(意識高い学生並の感想)。

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第二部のパネルディスカッション。

パネルディスカッションの内容については概ね

  • トランプ政権下の外交・安保政策がを評価するには時期尚早である
  • 現在のトランプ政権は、マティス国防長官などの実務経験を有する高官によって現実主義的に動いている。ただし、上級顧問・主席戦略官でオルタナ右翼スティーブン・バノンの存在もあり今後どう動くかはわからない
  • トランプ支持者は4年後、8年後も存在するわけであって、トランプほどでないにせよ後継者も「アメリカ第一主義」的な人物である可能性がある
  • 北朝鮮に対する武力行使を検討」という報道については、あくまでオバマ政権下の「戦略的忍耐」政策の代替として外交交渉から武力行使までの幅広いオプションを検討しており、最終的には外交交渉に帰結すると考えられる
  • 尖閣問題に対しては、海警が日本の海上保安庁と異なり準軍事組織としての性格が強い機関であるため、海上保安能力の向上を優先すべきである
  • アメリカは同盟国に負担を要求しており、それはオバマ政権下での「NATO加盟国は国防費を最低GDP比2%にしなければならない」という指針以来である
  • 上記のようにアメリカは同盟国に防衛において負担を求めており、日本は南シナ海問題への関与よりも自国の防衛力強化を図るべきである
  • HNS(ホスト・ネイション・サポート、いわゆる思いやり予算)はアメリカ国民に知られていない。このことに関する広報活動も強化すべきだ

...と言った感じの主張が並んだ。

意外に空席が目立ったので直前に申し込んでもどうにかなりそうだと思った(席が別途割り当てられるので最悪でも前日までに申し込まないと間に合わないだろうが)。毎年開かれているので暇な人は行ってみるといいだろう。

蒐集品を晒す-連邦軍栄誉章

今回取り上げる連邦軍栄誉章(Ehrenzeichen der Bundeswehr)は、ドイツにおける軍人向け栄章として連邦軍25周年に当たる1980年に制定された。

等級は5等級・7種類となっており、下位から順に

  • 連邦軍栄誉メダル(Ehrenmedaille der Bundeswehr) - 勤続7ヶ月以上の忠実に勤務し優れた功績を示した軍人に対し授与
  • 連邦軍銅色栄誉十字章(Ehrenkreuz der Bundeswehr in Bronze) - 勤続5年以上の忠実に勤務し優れた功績を示した軍人に対し授与
  • 連邦軍銀色栄誉十字章(Ehrenkreuz der Bundeswehr in Silber) - 勤続10年以上の忠実に勤務し優れた功績を示した軍人に対し授与
    • 特別な功績のための連邦軍銀色栄誉十字章(Ehrenkreuz der Bundeswehr in Silber in besonderer Ausführung)- 勤続期間にかかわらず、優れた功績を示した軍人に対して授与
  • 連邦軍金色栄誉十字章(Ehrenkreuz der Bundeswehr in Gold) - 勤続20年以上の忠実に勤務し優れた功績を示した軍人に対し授与
    • 特別な功績のための連邦軍金色栄誉十字章(Ehrenkreuz der Bundeswehr in Gold in besonderer Ausführung)- 身命を危険に晒し、特に優れた功績を示した軍人に対し授与
  • 勇敢な行為のための連邦軍栄誉十字章(Ehrenkreuz der Bundeswehr für Tapferkeit)- 2008年に創設された最上位の栄誉章。非常に勇敢な行為を行った軍人に対し授与され、アフガニスタンに派遣された兵士に対し最初に授与された。

...といった具合になる(訳は適当)。

 

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写真は銅色栄誉十字章。鉄十字の中心に連邦軍の徽章としての鉄十字、そして国章が配されている。綬は国旗色の黒・赤・金になっている。

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銀色栄誉十字章の略綬。略綬のサイズは一般的なサイズ(綬の幅と同一)と違い、25mmとなっている。

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銀色栄誉十字章の共箱。プラスチック製。

栄誉章は制定から35年が経過し、相当数が授与されているようでeBayでは20ユーロ弱~50ユーロ程度で販売されている。送料を入れても日本の勲六等と同じくらい、もしくはそれ以下で買えるので興味があれば買ってみてもいいかもしれない。

 

参照:Ehrenzeichen der Bundeswehr – Wikipedia

 

 

蒐集品を晒す-2013年洪水救援出動メダル

先日eBayで購入した連邦軍の出動メダルが届いたので早速書いてみたい。

連邦軍における出動メダル(Einsatzmedaille)で代表的なものといえば、海外派遣に対して授与されている連邦軍出動メダル(Einsatzmedaille der Bundeswehr)であろうが、今回のメダルは2013年にドイツやエスターライヒオーストリア)を襲った洪水への災害派遣に対するものだ。

(参照記事)

www.cnn.co.jp

一般的な出動メダルが連邦国防大臣によって制定・授与されるのに対し、このメダルは同じく救援のために出動した連邦警察、消防、技術救済連邦機関の要員にも授与されたため、連邦国防大臣と連邦内務大臣の共同制定・授与となっているようだ。

 メダルの表面。洪水被害に遭う街の姿が描かれている。綬の中央部分が青になっているのは、洪水を意識したものだろうか。

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メダルの裏面。暗くなっているせいで見えないが、連邦鷲の下には救助に対する感謝の意を示し"Dank und Anerkennung"と記されている。

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2013年洪水に関するメダルには連邦規模で定められた本章以外にも、ザクセン、テューリンゲン、バイエルンザクセン=アンハルト、ニーダーザクセンブランデンブルク、メクレンブルク=フォアポンメルン、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン、ベルリンの各ラントが個別にメダルを制定しているようだ。機会があったらこれらのメダルも入手して紹介していきたい。

 

参照:Einsatzmedaille Fluthilfe 2013 – Wikipedia

危険物取扱者乙種四類

昨年7月末、危険物取扱者乙種四類(乙四)の試験を受けた。さすがに半年近く経つと記憶もだいぶ薄れてくるが、このブログで取扱うテーマの一つが資格についてということもあるので一応体験記的なものを書いておきたい。

受験動機は至って単純で、乙四を所持しているとセルフガソリンスタンドの制御卓(セルフスタンドでは事務所内に詰めている乙四または甲種を持つ店員が逐一給油開始/停止を制御卓で操作している)操作が可能となり、接客をしなくて済むといったものである。

そのようなわけで受験しようと思い茨城県の受験日程を調べたところ、かなり先に設定されていたため、頻繁に受験が行われている東京の中央試験センターでの受験にすることとした。最近はインターネットでの受験申請が可能なようで、消防試験研究センターのサイトから申請フォームに入り、情報を入力。その後コンビニで試験手数料を納付して申請を終えた。

数日後、書店に赴き参考書と試験問題集を購入した。ガチガチの文系なだけあって理系よりの乙四についての説明が理解できるだろうかと危惧していたが、解説を見てみたら中学レベルの内容で安堵した。

それから1ヶ月位のち、7月初旬頃にメールにて受験票が送られてきた。PDFファイルが添付されており、これを印刷して、証明写真を添付して当日会場まで来るようにとのことらしい。ちなみにこの受験票は当日替え玉受験防止のための本人確認と同時に回収され、添付した写真はそのまま免状に使われる。受験票だからと適当に撮ってしまうと次回書き換えまでの10年間、そのまま免状が残ることになるので注意した方がいいだろう。

試験勉強は正直おざなりだった。受験申し込みが6月初旬で試験が7月末だったため2ヶ月弱のゆとりがあったこともあって、試験を本格的に意識したのは1週間前、真面目に勉強に取り組んだのは数日前からという有様だった。乙四の合格率は30.0%(平成27年度)という状況だったので、模擬問題集で合格基準超えしていたとはいえ不安感が広がった覚えがある。

そして当日、東京での受験者いわく会場までの道が分かりにくいとのことだったので早めに家を出る。代々木上原駅で降りて試験センターに向かおうとしたが、確かにセンターまでの道は歩車分離された道ではなく単なる閑静な住宅街で、非常にわかりにくかった。ただゆとりを持ってきたこともあって試験時間に遅刻することもなく到着。近くのコンビニで簡単に昼食を取ってセンター前のベンチで最後の勉強をしたのち、試験に臨んだ。

諸注意を聞いたのち試験開始。模擬問題集で見たような問題が多かったので意外に簡単に回答できた。迷ったのは数問ほど。試験時間は120分で、35分経過時点から途中退出可とのことだったが35分内に終わらせることができ、出口に近い席を指定されていたこともあり退出許可後に一番乗りで出ることができた。

途中退出は問題用紙、解答用紙のすべてを出口に控える試験官に提出し、その後の再入室はできない。そこで問題用紙等と引き換えに合格時の免状交付申請に用いる書類一式を受取り、退出した。

試験終了後にふたたび戻る必要はなく、終了後しばらくしてからセンター1階にて結果を掲示、ホームページでも翌日以降に公表され、合格、不合格にかかわらず郵送もされるのでそのまま帰路についても問題はない。ただ私は当日に結果が知りたかったため、しばらく暇つぶしをすることにした。

その足で代々木上原駅まで戻り、電車に乗り国会議事堂前駅まで向かい、首都東京の警備に当たる警視庁を現地指導しつつ憲政記念館まで向かった。受付にて簡単な手続きを済ませた後に館内を観覧した。興味深い展示が多く、公文書を見ると興奮する質としては大変楽しめたが、写真撮影禁止の資料が多かったのが残念だった。館内には刺殺された民主党石井紘基元議員が殺害時に着ていたスーツや名刺等の遺品が展示されており、他のどの展示よりも深い衝撃を与えられた。

そのような展示ばかりの記念館で過ごしていると、センターが閉じる17時までそんなにゆとりがなくなってしまったので退出。首相官邸前の官邸警備隊を現地指導しながらまた電車に乗り代々木上原まで戻った。

少しばかり迷子になり、到着は16時40分頃となってしまったがなんとかセンターまで到着、受験結果を見たところ合格していた。合格率が合格者一覧のところに書き込まれているのだが、今回の試験の合格率は40%くらいだったようだ。

今度こそ疲れがたまった足を引きずりつつ帰路についた。

それからしばらく後、正式な試験結果通知が到着。通知書には各分野(法令、物理・化学、性質・消火)ごとの得点率(各60%以上で合格)が記されているのだが、それぞれ80・100・70%と、苦手意識を抱いていた物理・化学が満点という意外な結果だった。結構危うい状態だった性質・消火は、各危険物ごとの性質やその消火方法について問うもので、暗記要素が極めて強いものだったので数日前から真面目にやった「成果」が露骨に出てしまったということだろう。

免状交付申請締め切りは8月18日に設定されていたが、なかなか面倒なこと(免状交付手数料納付、簡易書留での発送のために郵便局に赴く必要があった)もあって下旬まで存在を忘れていた。思い出し慌てて郵便局で納付、申請書発送を済ませる。締め切りを過ぎても申請は受け付けているが、他の受験者が9月1日交付となる中、1週間遅れの9月7日交付となった免状が送られてきた。

よくよく考えれば受験申請から免状交付まで身分証明書やら住民票やらを提出する機会が一切なく(先述の通り替え玉受験防止のための受験票写真と受験者とを見比べての本人確認はあるが)、はっきり言って偽名にしようが生年月日を少しくらい偽ろうがバレないような気がする。ひょっとしたら危険物取扱者免状は厳格化しつつある本人確認社会の救世主(もちろん免状不実記載の罪に当たるが)になるのではないかと思いWikipediaの「危険物取扱者免状」を見たところ、

現住所の表記も無いため官公庁発行の公印入り写真付公文書であるにもかかわらず身分証明書としてはほとんど通用しない。公文書のため、稀に本人確認書類として受理される事があるが、本人確認としての合理的根拠が無いので、本人確認となっていない事に、免状提示を受ける側が気付かないのがほとんどである。

という記述があった。やはり世の中はそんな甘くはない。まぁWikipediaなので編集者の個人的体験によるところもあるかもしれないし、ひょっとしたら法令に住所を記載してあることなどの具体的要件に触れず、単に「身分証明書」と記載されている場合や、民間企業が自主規制で「身分証明書」の提示を要求している場合は通用するのかもしれないが、下手したら今度は行使罪で処断されかねないし、こんなことで人生を棒に振るのもバカバカしいのでおとなしく事実通りの住所氏名等を記載した方がいいだろう。

とまぁ申請から交付までいろいろあった(家宅捜索やらコミケやらもあった)危険物取扱者受験だった。受験記ではなく日記のような体験談になってしまったが、取得して損するような資格でもないとは思うし、合格率30%とは言うが真面目に勉強すれば合格できるようなものなので、ぜひとも受験してみて欲しい。

第三級海上特殊無線技士(かきかけ)

先日、自宅に自動火災報知設備(自火報)を設置したいと思い調べたところ、設置には消防設備士甲種四類が必要であることがわかった。

まぁ自火報を設置するにしても実用性皆無の趣味のようなものだし、業として行うわけでもないのでわざわざ取得しないでもいいとは思うのだが、電気工事じみたものもあるようだし、それで下手な知識で施工して事故を起こして報道されるのも一家末代までの恥なので、消防設備士資格取得を目指すことにした。

しかし、点検に必要な乙種ならまだしも甲種受験には資格を要するようで、工業系学部・高校の卒業、乙種取得後2年ほどの実務経験などを要求、他の国家資格では電気工事士建築士資格などの所持を要求される。いずれも取得が簡単とは言い難いため、苦々しい表情で要件が書いてあるWikipediaを眺めていたところ、

電波法第41条の規定により、無線従事者の資格の免許を受けている者(アマチュア無線技士は除く)

との記述を見つけ「これだ」と思った。

無線従事者とは文字通り無線(より正確に言えば電波法に定める無線設備)を取扱うことのできるもののことであり、その難易度は合格率4.7%(平成27年度)の第一級総合無線通信士から、今日取り上げる合格率96.0%(同)の第三級海上特殊無線技士まで、まさに天と地ほどの差がある。

無線従事者と言って想起されることが多いのはやはりアマチュア無線技士であろうが、残念ながらあくまで「趣味」の範疇であるアマ技士は前述の通りたとえ一アマであっても受験資格は得られないようだ。

それに加えて四アマは多肢選択式になっているのに対し、三海特は正誤選択になっていたり、合格率においても受験者数の絶対数(三海特248人、四アマ2802人)、受験年齢層(四アマは小・中学生の受験が多いよう)を考えても三海特96.0%、四アマ72.8%(同)と三海特のほうが難易度が低そうである。

まぁ養成課程もあるにはあるのだが、さすがに原付以下の難易度の試験を受験するために金を払うのもあれだし(日本無線協会実施のもので21190円)、素直に試験を受けることにした。

 

とりあえず受験動機のみ書いておいてあとは進捗に伴い適当に追加予定。

はじめに

このブログで扱うテーマは軍装(ドイツ連邦国防軍とか)、資格、雑感等。多分Twitterと同様にカオスになるのではと。