限界日誌

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蒐集品を晒す-オーストリア連邦軍 3級防衛服務章

 軍制やら何やらでしばらく更新をしていなかった「蒐集品を晒す」シリーズ。久しぶりとなる今回は趣向を変えて他の軍の記章を取り上げてみたい。

 今回取り上げるのはエスターライヒオーストリア連邦軍(Bundesheer)の3級防衛服務章(Wehrdienstzeichen 3.Klasse)だ。これは何らかの功績を称えるものというよりは、自衛隊における第32,33号防衛記念章(それぞれ25,10年)のように一定期間勤続した軍人に対して与えられるものとなっている。防衛服務章は1~3級までの3等級があり、それぞれ25,15,5年間の服務に対して授与される。

 早速章の意匠を見ていきたい。

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十字の中心にエスターライヒの国章が配されており、綬は日本の瑞宝章と同様に、独特の三角形状のものとなっている。3級防衛服務章では金属の素材のままだが、2級以上になると国章と十字に塗装が施されているようだ。

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章の裏面。中心には勤続期間を表す「5」が刻まれている。全体として状態はよく裏面にわずかばかりの擦り傷があるのみで、綬も堅く使い古された感じはない。5年以上勤務した軍人が退役の直後に売り払ったのだろうか。

 このような勤続章や以前取り上げた洪水救援出動メダルのような従軍記章のたぐいは、功労に対して授与される記章に比べるとあまり目立たない傾向にあるが、勤続章や従軍記章は折に触れて制定され、関係要員に授与されるため、軍装で特定の年代、経歴の軍人を再現する際には、ひと目で過去の軍歴を表示するこのような章が重要になってくる。

 今のところエスターライヒの記章を体系的に集める予定はないが、連邦軍のホームページを見ると多様な勲章、記章類があるので、ゆとりができたら集めてみたいと思う。